ジョンゲン:フルートソナタ/フルート三重奏曲/ゆるやかな踊り/悲歌(グラウウェルス)
NMLで
「クソラーの傀儡」と化した(笑)山尾先生が鬼の首とったみたいに推薦紹介がいさまさらラヴリー。
さてこの作曲家ベルギーにてフランス近代音楽の手法を奔放に取り入れ、旋法的色めきと構成の美学に成り立つ音楽を多く輩出せるものにて候。
しかしその流麗さは個性を際立たせるには寄与せざるものにて、一見するとドビュッシー派のような印象主義と呼称され日括られた端的なる典例ともいえるのは確かだか、むしろ本家よりその警技法の使い方が秀でており、フランス近代音楽好きの趣向のかゆいところに手が届く作品はもう少し注目されても良いのでは思う日々にてそうろう。
さらに本家よりもさらフランクやショーソンにデュカスなどにも接近しており、ローマ大賞もとってるの伊達でなく、NMLに限れば、ラヴェルやドビュッシーが習作的制約から逃れることができなく、フローランシュミッドが詩篇で、あるいは短命のブーランジェの管弦楽伴奏の合唱作品にて実現化したような、印象主義呼称でのオルガン音楽と対位法への応用を、下記の
SIGCD084 ロイヤル・アルバート・ホールの復刻オルガン(サイモン・プレストン)
ORGAN AT THE ROYAL ALBERT HALL RESTORED 」
に収録の英雄的ソナタで聞くことが出来る。
ほかにオルガンの協奏曲があるがこの辺で。