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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

drenkaizan.exblog.jp

ジャン・フルネ死去

承前

承前のとおり、一線を退かれており歴史の区切りがまたの思いに。
ご冥福をお祈りいたします。

 壮年期は、フランス音楽の東欧や、日本での普及に貢献し、そのデビューは晩年のアンゲル・ブレシュトから、放送の演奏にて見初めされ、ドビュッシーの歌劇ペレアスとメリザンドの日本初演を任されるなどの誉ある音楽活動にて日本では評判・・しかし長らくヨーロッパでは他の個性的巨匠の間で影も薄かったのも否めなく、フランス音楽の録音はチェコフィルそしてオランダの放送オケなどに集中しているのが非常に不遇*な次第ながら、それらは、録音コンディションを超えて我々に、そのドビュッシーやフランクの作品を中心にした、それら、フランス音楽の鳥瞰的な機構を知らしむる内容を誇る。
 なお未発表音源では、フルネ自身の発言では、デンオンにてオランダにおいて、フローランシュミッドの「サロメの悲劇」が録音されており、まだそれは、未発表の模様であり、この際発売を希望する次第にて候。

 そして我々がクラシック招き猫で大いにフランス音楽で盛り上がれたのも・・・・この指揮者の日本国内での晩年の最後の活動が一因であり、その点においては、感謝の限りでもある次第。

‘追記追悼はショーソンの交響曲 変ロ長調にて・・・・できれば三浦半島奥まったところの海を眺めて聞きたい・・・次第にて候。

フルネは不遇だったのか?
# by dr-enkaizan | 2008-11-05 00:05 | クラシック

今回取り上げない奴らは、所詮以下略。

さて件のパリ編のアニメの放映が始まった次第にて候。
かねてからこの作品には、一部肯定ながら、多くの部分で否定的であり。
それを話すと長くなるが・・・この作品の真骨頂はこのパリ以降にあるのは確かであり、作者の更なる取材や情報取得と作風がよいよ一致し始めるあたりを楽しむのが、本来のありかたなれど、どうも一般蔵人系の食いつきは、ドラマでのパリ以降以来悪いと所見さるる次第にて候。
 これを読んであわてて取り上げようが、そうでないも、結局多くのサイトが、アクセスほしさ、掲示板での話題づくりに「さも面白いですかのようなこと」をこの作品の表層を浚って語っていわけという構図が見え隠れ知る次第にて候。
 このアニメの巴里編の放映にして、各位は冷淡で、かつて強引に紹介記事を割り込み、ものすごい軽薄な文面で記事を書き、その号の圧倒的部数を売り上げた雑誌・・・にはじまり、大手の音楽ライターの文面の単語を散りばめたさも熱烈なレヴューそれ自体、作品を何かの目的や顕示欲の小道具にしていたのではという疑いすら感じられる。
 本来それほど熱烈なら・・・グラビア扱いや製作者への取材を某雑誌なら敢行してもおかしくないのだが?それはサブカルチャーへのある種の視線や、その文脈の難解さも要因にあるのも否めないが、この潮の引き具合とチェックの甘さは・・?突き詰めると上記構図であるのは明白にて候。
 当該者のむしろ同胞氏らの、その善意のサービス心かはたまたで、無理をして浅い洞察で騒ぐ醜悪な身振りを見ないで、静かに、私の某カンタービレを考えることができて幸いな次第にて候。


実際アニメもサブカルチャー的な補足がなされており、これは蔵人は明確においてかれているのが痛快であり、なるほど表層の蔵というだけで話すにはあまりに未知の要素(*)があり、実はこの作品が蔵向けではないところにも面白みを付加できる論点もこの際、各位は認識して、慎重にそれを知る機会にもしてほしい次第似て候。

これから騒ぐ大手ライターやブロガー諸氏のその辺の認識もどれぐらいかはおいて置いて・・・・
蔵の希望の火のように騒いでいて、いきなりスルーということに、その事例に対しての深度が知れ、このブームは所詮以下略だったのは確かであり、これからが本当の正念場としてついてきている各位健闘を願わん。

*さて今回第一話の見所がフランクのオタクが強化されていたのだが・・・・・
# by dr-enkaizan | 2008-10-23 00:30 | クラシック

7億円のイモ?

承前何事もプロに以下略
子供はは道具か?はたまた?
用地補償実務六法 平成21年版 (2009)
/ ぎょうせい
ISBN : 4324086354
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# by dr-enkaizan | 2008-10-17 01:27 | 雑文

アニバーサリーの残り香 151年目のエルガー:スターライト・エキスプレス、他

 去年の150アニバーサリの残り香
当楽曲は以前ジャンドスのNMLネタにて言及澄みながら、対訳込みでデッカがエルガー作品をマッケラスなど中心に大盤振る舞いをしていることを言及しそびれた次第。

 そのなかで、三浦氏晩年の仕事?と考えられる当曲の音盤は国内盤の買う価値は高くあると断言せぜる得ない。

 近年のマニアの解説より改めて三浦氏の仕事は簡素ながら、落ち着いている次第。
それに準拠して当曲の概要は、エルガー58歳時に書かれた劇作品の付随音楽で、当作品はそれからの幾つかの管弦楽伴奏の歌曲の集成となり、その素材には別作品の「子供の魔法の杖」も素材を取り入れいるが、それは三浦氏のライナーを実際にごらんになることを推奨する次第にて候。
 なお当然カップリングには「子供の魔法の杖」の二つの組曲、さらに、小管弦楽のための「夢の子供たち」とエルガーの童心にスポットを当てている様相を呈している。

 その曲の概要は、原作を妖精文学というか一部で怪奇文学では著名なアルジャーノン・ブラックウッドの「妖精郷の囚われ人」(*)を基にし、別人が演劇に仕立てた「スターライト・エクスプレス」への音楽の依頼であり、その長大な演劇から九曲の歌曲を抜粋したものでありなん。

*日本で一度訳本が出版され三浦氏の書く表記よりそれを優先させている次第

 三浦氏のライナーを頼りに劇の粗筋は。「極めて幻想的(ママ)」で、ユラ山脈に移住した、生活に困窮しているギャムデン一家と、おなじ境遇のプールセル村があり、見かねた子供が、星屑を特殊な洞窟に集めた配る「星明りの協会」をつくり、各家に分配し、大人たちを救う、そしてイギリスからおじさんや妖精の協力の末、貧困の両者がクリスマスを越す事できるように救済する、妖精版人情物語なる様相。

登場人物の手回しオルガン弾き(Br)やその女房のラーファーそ長女のジェシー・アン(ともにsop)の持ち歌を歌い、歌詞は草花に風や昆虫の雲やそして星とこの国らしい自然主義に満ちていたり魔術についての話の妖精世界で牧歌的なオカルトに満ちている。

 音楽もエルガーらしい、ドイツ的な書法に立脚しながら、どことなく旋法的な旋律と和声も配合されたあたりに哀愁があり、標榜したRシュトラウス張りの色彩的管弦楽にて、最初の手回しオルガン弾きで歌われる「小さい鈴」の引用フレーズが、フィナーレで鐘を伴い感動的色彩をもって再現されるあたりは聞き物であり、また4曲目での夜風で妖精を目覚めさせる?アリアでは、ウィンドウーマシンが導入され効果的な面白を聞かせ、ラヴェルの子供と魔法の先駆すら感じ、非常にあきさせない。

さて後半にはオルガンも加わりキャロルソングの「最初のノエル」が出現するあたりは、妖精世界のケルトや北欧文化圏とキリスト教文化圏の折衷の軋轢もしくは陳腐さが感じなくもないが?今年のクリスマスに如何な一品にてござ候。
アニバーサリーの残り香 151年目のエルガー:スターライト・エキスプレス、他 _a0007939_1925180.jpg

エルガー:スターライト・エキスプレス、他
# by dr-enkaizan | 2008-10-14 00:38 | 解説のない音盤紹介

高いのか安いのか?

承前 ルイサダ+モディリアーニQでお腹いっぱい@名古屋
こちらに編集まとめてTB
「東京は」ではなく「@名古屋」での話し。


 内容は「音の動体視力」全開のSonnenfleckさんレヴューにあるとおりで、音を聞かない人間にもコンサート臨場感を感じる次第。
そして、やはり氏注意を喚起する、一律を8000円に設定すること自体は微妙な次第と所見さるる。
 まあ、同様の問題にて、外海在住の視点だったなら、日本が異常と一括、上から目線(笑*)で己の勝手な自慢を始めそれは如何なれど、海外諸国に比べ、日本が悪いと帰結する識者の所見にはありがちであるが、確かに日本という我やSonnenfleck さんを取り巻く環境問題としては、経済の問題が深刻にのしかかっている上に、アーティスト嗜好に足元を見た興行主にと百鬼夜行、そこに住むものには「今日も涙目」を生きるわけでありなん。
血管 #そんな涙目の人間を相手に、正論ながらを口語調にコミュニケーションをとらない姿勢(#)で、ときにスタンプを押したかのような諸事で、にやけて境遇を自慢しに来るのは、ウォール氏同様に我も遠慮申し上げたい所ではある。#血管

(*新現代語「上から目線」のある一つの派生的な使い方(民明書房)より嘘))
(#)失○天の「ぱら★いぞ」道満晴明作の簡略版の呪田さんのような、ストーキング前提の特異趣向コミュニケーションレス萌スタンスでならあり、だがリアルでしかも男性以下略
 さて一例としては・・・・。
 古のころ一般向けの同様の企画では、神奈川県立音楽堂、安川加寿子女史他若手の弦楽三重奏で、ラヴェルやハイドンというショートプログラムでは、自由席で3000円もしない価格でなど、ジュニアを問わない、一般向けのコンサートが廉価であった。

 おそらく問題の根幹は、昨今のアーティスト嗜好がメディア寄りになっており、それらのリテラシーと連動した商売が芸術という聖域にも浸透普及しつつあるということでありなん、巨額を稼ぐ巨匠なき時代では、漫画アニメだろうがTVの番組だろうが、それが売りになるならという、だけでこの手口の扱いになる次第にて候。


ある意味承前
でのおかさんの「蔵を取り巻くネットとメディアの憂いたる方向性の肥大化」がそれらを誘発してるのかとも愚考いたす次第。
 楽しければとか共有できるものがあるということが、相手の意図に利用されてリテラシーの手順にて演出されていないか?ということを踏まえるのが、世の必携の時代に来ているのかもしれない次第にて候。
そろそろ我々は蔵系情報配信主に内容によっては・・・・
>このジャンルを何故そう親しみ易くしたがるのだろう。
を叩き付ける必要性あるのやも。
と言いつつ、まあここもゲオルクさんとかアントンおじさんとかネタ絵にしているのでなんともだが、絶対に非常に多くの蔵人に読んでもらいたい次第。
その点では変に最近勢いついているおかさんのところを紹介して(了)。

呪田さんは笑顔で・・・
# by dr-enkaizan | 2008-10-11 11:58 | クラシック