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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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おりしもトーマスのサロメが・・・・Nice boatある意味正解

アメリカのオーケストラのプロムスのライヴがあり、本日業務帰りのカーステで拝聴・・。
ティルソントーマスのサンフランシスコの演目で、サロメとショスタコービッチの交響曲五番。
トーマスの円熟はかなりのものであり、シュトラウスのサロメのモノローグの狂おしい音響と旋律の渦におなか一杯状態であり、さらにタコ5のフィナーレのテンポのクリティカルな拘りにも注目され大いに興味深い内容にて候。
 さて帰宅後に昨今の事件の影響を受けて、高校生が殺害をする旨の描写のある問題を受け最終話の放映が地上波での中止が話題になった(*)UHF局の深夜アニメ
「School Days」
の衛星での放映が祭り状態になっているので・・・可能な手段で、内容を確認する、修羅場、刃傷沙汰、殺害、生首との恋愛成就なサロメ状態と構成され、アニメ史上嘗てな異様な状態を呈しているのを確認した次第にて候。
承前

もはや・・・猟奇事件の現場を目撃しているかのような恐怖と嫌悪感、そして唯一納得できる主人公の末路と、ヒロインへの哀れみと多くの、マイナスの感情を抱かせる内容にて候。

 正直心臓の悪い人間に、影響を受けやすい人、そして児童には、絶対成り行きの説明なしには見てはいけない内容であり、その事件以前にこの内容を不特定多数に視聴させなかったことは正解とも所見さるる次第であり、商業的にも話題を獲られる結果とも相まって、当然の成り行きだったのではとも思える内容でもある。

(*)今回放送中止にて指しえられていた風景番組の冒頭が湖畔か河川の遊覧船にはじまったことから実況者達から「Nice boat」と揶揄されており、その揶揄はおりしもその最終回もエンディングの一部に重要な要素としてヨットが登場する奇遇もあり、非常に意味深な扱いを受けている。

そのエンディング折りしもトーマスのサロメを聞いた後ゆえになんともいえない・・・

 当アニメ自体は放映開始時にR18ゲームでの画質を維持したアニメという評判に関わらす、主人公の恋愛概念の不遜極まりない態度が共感得ないところがあり、それでもハーレム状態ゆえに、幾つか用意されたエンディングには、バットとして前述に近い破局は原作にも存在しており、ゲームしているもの、していないものでの興味となっており、またグットなエンディングも容用意されているのに関わらす、ネット上では主人公に「死ね」の声が数々上がり、その恋愛感情を巡って論争が絶えない状況であり、かく言うアニメでの全容掌握での円海山も主人公の行動には反感を覚え・・・・(*)正直ついてゆけない内容にて、数回遅れでまとめ飛ばしぐらい当番組への確認していたのだが・・・しかしそんなアニメが物凄い纏め方をしているのに今回驚愕して次第此処に報告セリ。

*実際上記様な恋愛関係から身を持ち崩した実例を知っており事件に至らないもかなり悲惨なことゆえ、このストーリープロットはマルチエンディングなら可能だが、アニメに向いていないという感慨をもつに至る。但し誰もが事態を最善に導こうとしてあやまった判断で陥った不幸ではあるが、明確な強い意志があれば回避できたゆえに視聴には相当のストレスが付きまとう。

 はたして?表現の自由はあるが、実写のドラマの出来ない感情や事象の飛躍領域を、アニメが踏み込んでいる挑戦は今後何をもたらすのか深く考えても見たい心情にもなったのも確かな次第にて候。
追記
各所で地上波放送中止が肯定されている模様。
その纏めはこちらにあるゆえ、これが最大の理解しやすい内容。
School Days最終話 事件関係無しに地上波では放送できないような内容でした
因みにやはり見返しても「酷い」。
女子をまがいなりにも育てた、円海山的にも「誠氏ね」と言いたい。
 各位も出来うる手段で確認推奨。
School Days 第1巻(初回限定版)
/ エイベックス・エンタテインメント
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by dr-enkaizan | 2007-09-28 02:07 | つかの間の再開

異例の売れ行き「初音ミク」にみるクラ的展開

承前
引用
人間の声を元にリアルな歌声の合成音を作ることができるヤマハの技術「VOCALOID 2」を活用し、クリプトン・フューチャー・メディア(札幌市)が企画、制作して8月31日に発売した。Amazon.co.jpでは1万5750円で販売しており、ソフトウェアランキングで9月12日現在1位をキープ。異例の売れ行きで、生産が追いつかない状態だ。

要するに歌詞を歌ってくれる歌手もMIDIで制御できるという次第にて候。
そしてこれを音声元の声優の可愛い声、そしてイメージ映像キャラを添えて販売する戦略が見事に成功した、音楽創造系の明るい話題。
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 それは画像配信「ニコニコ」「YouTube」にて評判が広まり、これらがクリエイターの発表の場としての意ならず音楽制作ソフト市場を活性化している状況にある次第にて候。(*)

初音ミク HATSUNE MIKU
/ クリプトン・フューチャー・メディア
ISBN : B000VCZ75A
これをクラ的に展開を考えると、現状の素声で超絶技巧のクラ系の歌曲も面白いかもしれないが、ここはベンダー側への期待としてはバイリンガル仕様でベルカントにした商品を開発していただくも期待したくあり、さらにユーザーのクラ系の歌曲や未発表の歌曲なども挑戦する輩を期待してみたい。

個人的には初音にドビュツシーの噴水やラヴェルの五つのギリシャ民謡など歌わせたい。

*ニコニコでは一般ユーザーが初音に歌わせたネタ元の音楽ユニット(ave;new feat.佐倉紗織)が刺激され、本家としての威信をもって初音を調教して、ブログ上にアップした事例が凄まじく面白い。 キーワードは きしめん でニコニコを検索、プロがこれを器楽として使うとまたこのうえなく音楽的なるところも、この媒体奥の深さか?

追記
対にクラ的展開が現実に・・・・ミクラシック

さてさらにヴィラ=ロボスのブラジル風バッハの五番とかやる兵はいないのか・・・。

さて体験版をつけた雑誌がどうやらでるので・・・
初音ミクの新規購入を悩んでいる方へ
興味ある者はこちらを。
なお個人的にはブリーチ借用の長葱で有名な北欧トラディショネルな
イエヴァン・ポルッカがツボ

詳細に技術的な意見交換のまとめ
VOCALOID@wiki
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by dr-enkaizan | 2007-09-13 00:44 | 気になる・・・・・

「樹海の木々」-三大バレー以外のストラヴィンスキー1982(3)

さて暫しの休止から(笑)再開
レコ芸1982からの三大バレー以外でのストラヴィンスキーのチョイスの件、今度は現代音楽の評論重鎮の船山隆氏の選定
交響的幻想曲「花火」
ブルレスク「狐」
バレエ「プルティネルラ」
バレエ「結婚」
バレエ「ミューズの神を率いるアポロ」
詩篇交響曲
バレエ「カルタ遊び」
エボニー協奏曲
バレエ「アゴン」
レクイエム・カンティクルス
ピアノソナタ嬰へ短調
日本の三つの叙情歌
交響詩「鶯の歌」
交響曲ハ調
カンテククルムサルクム
となる
氏曰くその作風の多様については・・・・

ストラヴィンスキーの六十年以上にわたる創作活動は、二十世紀音楽史の複雑な歩みを反映し、バロック時代や古典派やロマン派の時代には考えられないような激しい変化に満ちたものであり、(以下略)
とその実は作風の様式区分は困難であると帰結している。
そして三大バレーを
創作の樹海のなかで少しだけ突出した大木

とたとえ、しかしそれ以外の百曲以上も
ストラヴィンスキーの音楽の特質は見事に刻印され、いずれも見落とすことのない重要性をもっている。
と三大バレー以外の楽曲を定義つけている。

 確かにこれらの特徴はここでの選定では漏れた、最近「庭は夏の日ざかり」さんでレヴュー中の「バレーの情景」などの例をとっても、その新古典主義とアメリカの芸能(*)との接触などの、それらのストラヴィンスキーの置いた場所の時代の影響を感じさせるものであり、じつに区分しずらい、しかしその音楽は紛れもなく含まれる語法はストラヴィンスキーならではものであり。

ここにおいての船山氏の区分の困難という形容と非常に符合もする次第にて候。

*ブロードウェィの歌手にして劇場支配人メアリー・ローズの依頼によるレヴュー演目の劇中バレー

そして、今回の選定の視点を船山氏はこうも語る。
作品の芸術的価値よりも作曲家の創作過程を知るという視点から(以下略)

これはフランスバロック接近への興味による弦楽テクチュアの追求
のアポロや、ジャズバンドの独奏プレイヤーの即興性を再現してみたい興味本位の駆られた、エボニー協奏曲
そしてテクストによる禁欲的オスティナートや、その管弦楽の切り詰めた表現を見越した詩篇交響曲、これと同様ながら、テクストによるさらなる異質のフェルメノンを示す日本の三つ叙情歌(*)など円海山にもそれが何らかの創作的過程の変遷を考察さるるものでありなん。

さらに締めくくりに船山氏は
三大バレー作品しか知らない読者諸氏がいるとすれば、例えば最晩年の「レクイエム」のこの上ない清楚で美しい鐘の音楽に耳を傾けることをお勧めしたい。
と文面を締めくくっている次第にて候。

さて次回もつづく。

追伸ストラヴィンスキーの演奏にん「夏の日ざかりさん」の言っている
承前>、「作曲家ストラヴィンスキー」の様式を的確に捉えて、その変遷を大袈裟なくらいわかりやすく伝えようとしているみたいです。

の件は、船山氏のそれと何らかのシンクロを感じるので是非ご一読を。
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by dr-enkaizan | 2007-09-10 00:55 | クラシック