ブログトップ

六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

drenkaizan.exblog.jp

<   2007年 01月 ( 4 )   > この月の画像一覧

戦闘機P-47「サンダーボルト」他マルティヌー音盤2題


多少の休止ごの再開には
一味違うマルティヌーの音盤を
a0007939_22595817.jpg

Martinu: Works Inspired by Jazz and Sport
主に最初の軽妙な「調理場のレビュー」や「ジャズ組曲」そして「六重奏」などの作曲家がジャズに多くの作品の推進を得ようとしていた時期の小編成&室内楽作品と、モダニズムによるメカニカルな表現と瞑想を獲得する当りの管弦楽作品を収録した音盤にて候。

管弦楽は
世界で一番強い者は誰か-1幕のコメディー・バレエ(1922-1923)
からシミーフォックストロッド作曲者台本(東洋のおとぎ話による)

は当時流行していた黒人系のアメリカ音楽のフォックストロッドであり、厚いオケによりながらユーモアがある楽で、トロンボーンのグリッサンドや、不協和音によるトロッドのリズムの刻みなどは、モーリス・ラヴェルの子供と魔法(1922-25頃)の東洋の陶磁器のティーカップやポットがボクシングを始める件での歌「5時のフォックストロッド」に酷似しており、両者に共通した元ネタがあるのか、双方での前後影響は今後の調査対象に価する。
ジャズ(1928):後半にスキャットによる主旋律が歌唱されるユーモア溢れる展開であり、当時のデキシーランドジャスのヨーロッパへの普及され具合が推定できる一曲
ハーフ・タイム(1924)
リズムとメカニカルな抽象的なパリのモダニズム方向へ向かう姿が伺い知れてプロコフィエフがこの場所で機械様式極めた「交響曲第二番」を作り気持ちなったのか、パリの聴衆から受け入れられなったのかは、巷にこれらが溢れていたゆえの二番煎じぶりだったとも想像される次第。

ラ・バガーレ(1926-5)
上記と同様な次第ながらも若干の瞑想的要素の仔細的音形の扱いが、楽曲を支配しだしており後の、交響的幻想(交響曲第六番)の到達が必然とも思われる。
a0007939_2259382.jpg

マルティヌー:交響的幻想曲
最近CD化されたミュンシュ指揮ボストンSOで・・霧の中から立ち上るドボルザークのレクイエムの引用のコラージュが劇的でモダンさを失わない怒涛の表現で聞ける次第。
 そしてさいごの楽曲は
サンダーボルトP-47(1945-49)
あるオケの依頼が契機になり、「速さを讃えて」という意での三部形式の古典的形式のスケルツオであり、その表現は不協和音によるアルペジオのオスティナートに始まるメカニカルで奇抜な主部に、ベルリオーズかメンデルスゾーンのような、軽妙な管の刻みに始まる牧歌的なトリオによる音楽。

その後につけられたタイトルは、第二次大戦に活躍した空中戦や地上攻撃で欧州や太平洋の戦いで活躍した重戦闘機、リパブリック社のP-47「サンダーボルト」である次第。
a0007939_0114926.jpg


 この戦闘機は図太い機体に動力:P&W R-2800( 出力2,430 HP)の強力なターボエンジンを積み1,813 kW の出力で四枚のハミルトンプロペラを起動して、最大速度:697 km/h に達する速度を誇り。
a0007939_0104722.gif


 武装は両翼に装備された計八丁の12.7mmの機銃による絶大な破壊力をもち、地上攻撃では爆撃やときに噴進弾(ロケット弾)を使い、その任務をこなし敵国ドイツ戦車隊からは「ヤーボ」として恐れられた次第である。
a0007939_0131035.jpg

 斯様な武器としての宿命な「殺人道具」な性能と機能ながらも、同時期の日本旧軍などにありがちな「乗務員にも悲壮な仕様」は皆無であり、のその「機体の頑丈」さと、「コクピットの安全と快適」は大いに信頼されており、アメリカの人命尊重を加味した上での余裕ある物量での設計思想が感じられる。

 また後期にはパイロットの視界改善要請に答えて水滴キャノピーになったのもあアメリカならではの合理思想の表われでもありなん(*)。

a0007939_0135286.jpg

(*)日本では陸軍参式戦闘機や五式戦闘機などが同様の仕様変更をしているが稀少な例である。

この戦闘機をタイトルに使用したのは経緯詳細が不明な点もまだ多いながらも、「速さを讃える」に加え、祖国を蹂躙し自らを追いやったナチスの機動戦力へ対抗した点と、ヨーロッパ各国へのの義勇軍へこの戦闘機が供与された事実関係を踏まえると、上記感情での共感もありうるのでは思え次第だが・・詳細がわかる方のコメントを希望するあたりで・・・。
[PR]
by dr-enkaizan | 2007-01-20 22:55 | 解説のない音盤紹介

千尋の谷のたとえ脳内の康代さんは言っている(笑)

至高の下り坂といえよう。
a0007939_158531.jpg


a0007939_1592053.jpg

一気唖然に未校訂・未添削(笑)深夜になんだかなぁ・・・。
[PR]
by dr-enkaizan | 2007-01-05 02:00 | 康代さん

円海山ミーツ円海山の氏神様

a0007939_16161478.jpg

正月休みも退屈ゆえ世間のマツノウチらしきひなびたところで。後日追記あり
[PR]
by dr-enkaizan | 2007-01-03 16:16 | 雑文

家から一歩も出まいと思うているうちに初荷来タレリ

さて「庭は夏の日ざかり」さまとプチ炎上のコステラネッツと若きプレビンピアノのガーシュイン年末に紙ジャケの再発売を注文これが本日到着と相成り申した次第にて候。
a0007939_22244826.jpg

ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(紙ジャケット仕様)
後日追記予定ながら。

早速拝聴、LP時代より思い入れある音盤、まったく素晴らしい痛快はここにいたるても、なおも不滅であり。
協奏曲へ調の8:12秒当たりの四度並行進行のオスティナートにのせシャッフする展開部とオケののり具合そして9:30秒のストレッタヘ向かう模倣進行での反復転調に載せられた弦のリフレーンの郷愁・・しして第二楽章のブルージーながらも落ち込まない、むしろ下品に懐かしい表情豊かなトランペットの歌唱そして、疾風怒涛アメリカ篇な第三楽章の一気唖然ナプレビンのピアノの16分音符のパティドラルの確かさはほかに類例を見ない。

そして惜しむらくはレニーと近い慣例的カットという「ラプソディーインブルー」の軽妙とたるまない音楽はモダンのアメリカ文化の原初を見る思いにて候。

a0007939_22173237.jpg

康代さんが・・・・・・・また後輩に音盤店で毒気付いています
[PR]
by dr-enkaizan | 2007-01-02 22:15 | 康代さん