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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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カテゴリ:書籍@建築( 3 )

丹下健三氏死去

 もはや戦中から戦後の建築史の生き証人の大往生に歴史の移り変わりもよいよ急を告げてきたこと感ずる所存。

丹下先生の日本の建築への多大な恩恵に感謝しつつ黙祷。

 社会人さいしょが都庁関係で・・・その後赤坂の事務所へCAD補佐での「所要」があり言った際にロビーにフジの新社屋模型写真が社員の後ろで誇らしげに飾っていて、その銀玉の奇抜に見とれていたらそのパーテションの彼方に一瞬目撃というぐらいしか。接点はありませぬが。すこし一緒に仕事が出来たのは幸せな事として余生を過ごしまする。
<(_ _)>

日本の近代建築(下)岩波新書を読んで偲びましょう。
音楽愛好家としては、ブルックナー好きならあの朝比奈選集を生み出した
東京カテドラル聖マリア大聖堂の設計者といえばいいでしょう。
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意匠;丹下健三 都市・建設設計研究所
構造;東京大学 坪井研究室
音響;東京大学 石川研究室

ハイパボリック・パラポライダー・シェル曲面(H.Pシェル)による壁面の残響は教会を音響特性として具象で別の形で具現化させた傑作ではとも思う次第。

どうか安らかにお休みください。
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by dr-enkaizan | 2005-03-22 22:57 | 書籍@建築

あぐりの美容院がのっている日本の近代建築(下)

さてしたの写真をご覧ください
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 これをみてピンと来る方は・・・・年配の「モガ」だった方か、朝の八時にTVの見れた人に他ならない。

 作家吉行淳之介女優吉行和子の母君で、美容師の草分け的存在であり早死にした、文化人の夫に代わり、女手ひとつで育て、最近BSで再放送されている「あぐり」のモデルになった吉行あぐり女史の「吉行美容院」似てござ候。

 船のような丸窓に筒形状に丸くなったエッジ、狭い幅のアプローチと、当時としては破格の形状をしているが・・・・・・これには亡き夫が大いに関与している。

 その夫吉行エイスケ氏は1906-1940の生涯を、日本のモダニズム文化のなかダダイストの詩人として潮流を周辺人と流れた人物であり、この建物も関東大震災の焼け跡から、西洋の帰りの建築家による表現派の分離派への造詣ムーヴメントのへ弓を行くべき現れたおなじダダイズムの流れをくむ”MAVO”運動の中心人物の建築家・・西洋帰りのオカッパ頭の村山知義氏による物(大正11年)。

 かれらは復興時の熱気にあわせ数々の美の既成概念に挑戦するような、題材でダダイスティクなナンセンス行為および創作を行っている、ときに街中で鉄砲をぶっ放して警察に追われ、美術展には工業部品のオブジェのみならず、中に人の入った自動販売機などしかり、斯様にそれは概念的な挑戦もしくは挑発ににみちた芸術活動そのものと伝えられている。

 建物として具現化している、この美容室は二例あるひとつでそれらの一端がここにもあり、たとえば入り口のドアのそとはすぐに、奥行きのない踏面からなる階段による建物のアプローチで、客が出る時にその下がり階段つんのめるように出てくるさまを楽しむように仕組まれており、明らかに建物の既成概念から逸脱したものであり、まさにダダイストの考える建物を純粋に具現がした数少ない一例でもあり。

 しかしただの諧謔と挑発には終わらす、このほかネオンサインの代用にガラス管に豆電球をしれたサインなども考案しており、破格の先進性も志向する驚嘆すべきところも多い。

 さてもうBSで(2004)再放送の「あぐり」でも再現されお目見えするが・・・その建物の最後は戦争に空襲ではない形で、巻きこまれ、主人公の決断による大変悲しい最後を遂げるが、それはドラマをご覧召され。

なおこれが詳しく掲載されし書物は岩波新書の「日本の近代建築(下)藤森照信著」にてござい。

 かつて伊福部や三浦そして太田黒氏がサティーを研究していたころの少し前のお話でもありなん。


11/19追記:てつわんこさんトラックバック返し
イラストがドラマ版のディティールの違いをカルトに記述しており。
 てつわんこさんG.J!(グッ・ジョブ)
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by dr-enkaizan | 2004-11-17 22:25 | 書籍@建築

学研「歴史群像」の12月は掩体壕グラビアに萌

掩体壕*正式には掩体

 そもそも戦闘機を爆撃から隠す施設であり、簡易的工法で設置施工されたコンクリートの塚。

 さてその数奇な顛末は・・・紙面をごらんあれ。

歴史群像12月号

JANコード: 4910096771240
雑誌コード: 09677-12


参考:砲台も要塞もよろしく
日本の要塞―忘れられた帝国の城塞


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by dr-enkaizan | 2004-11-10 14:53 | 書籍@建築