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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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ジャン・フルネ死去

承前

承前のとおり、一線を退かれており歴史の区切りがまたの思いに。
ご冥福をお祈りいたします。

 壮年期は、フランス音楽の東欧や、日本での普及に貢献し、そのデビューは晩年のアンゲル・ブレシュトから、放送の演奏にて見初めされ、ドビュッシーの歌劇ペレアスとメリザンドの日本初演を任されるなどの誉ある音楽活動にて日本では評判・・しかし長らくヨーロッパでは他の個性的巨匠の間で影も薄かったのも否めなく、フランス音楽の録音はチェコフィルそしてオランダの放送オケなどに集中しているのが非常に不遇*な次第ながら、それらは、録音コンディションを超えて我々に、そのドビュッシーやフランクの作品を中心にした、それら、フランス音楽の鳥瞰的な機構を知らしむる内容を誇る。
 なお未発表音源では、フルネ自身の発言では、デンオンにてオランダにおいて、フローランシュミッドの「サロメの悲劇」が録音されており、まだそれは、未発表の模様であり、この際発売を希望する次第にて候。

 そして我々がクラシック招き猫で大いにフランス音楽で盛り上がれたのも・・・・この指揮者の日本国内での晩年の最後の活動が一因であり、その点においては、感謝の限りでもある次第。

‘追記追悼はショーソンの交響曲 変ロ長調にて・・・・できれば三浦半島奥まったところの海を眺めて聞きたい・・・次第にて候。



*フルネは不遇だったのか?
60年代以前のフルネの隠れた名演奏にドビュッシーの牧神の午後への前奏曲のロイヤルコンセルトヘボゥとの1959-60ステレオ録音がある。
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 これを聞くと、後のオランダ放送での再録音にデンオンでの再録音らにおいて、そのオケの非力は、隠すことはできない・・・。
演奏は速いテンポで進められるが、当団のマイルドな加減をもってしても、ああまりに音色の情報量が多く、その点ではアンゲルブレシュトのステレオライヴの演奏に表情が酷似しており、前後不明ではではあるが、アンゲルブレシュトが好感をもった感性のドビュッシーの演奏なのはうなずける次第、クライマックスまえのビーナスの主題の木管のクレッシェンドは、ラテン的な音色彩を誇示しており、他を圧倒する。
 またチェコフィルとの管弦楽のための映像から二曲の録音では、春のロンドでの長太鼓のタンブールがタンバリンで演奏されており、客演で少々冷遇されていたのではという邪推もある。

 やはり晩年の活動が、フルネの辛抱の成果に時が答えてくれたということであるのは言うまでもないが・・あまりに不遇の時期が多いのは否めない。
 いずれ何らかの形で、時系列にまとめた、フルネのオランダ放送との長い付き合いのアーカイヴも公開を、我希望しても見たい次第にて候。
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by dr-enkaizan | 2008-11-05 00:05 | クラシック
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