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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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ジュ(エ)フスキー:不屈の民変奏曲の新録音


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8.559360 ジュフスキー:不屈の民(ドゥルーリー)
Ralph van Raat (ピアノ)
録音:21-22 April 2007. Bachzaal, Amsterdam, Netherlands
RZEWSKI: The People United Will Never Be Defeated
URL: http://ml.naxos.jp/?a=8.559360


 芸術におけるアンガージュマン的姿勢は・・・・その異能や技能を極限に持って表すにいたってその真実味が増し、それの意味合いと符合しない受容においても深い芸術的造形の局面を占めすことが多いのではと・・・・そんなことを強く感じさせる見本が、このジェフスキーであったり、多少アレだが?ジョンレノンの奇行パフォーマンスや歌であったりすると思う今日この頃にて候。
 表現者たるもの?昨今の例宜しく、ただの意思表示声明文になを連ねることで満足をしてしまっては如何なれど・・・それも様々な対立構造を渡って巡り渡る利権や使役序列が、単純ではない今を生きる時代の難しさゆえと所見され、それは仕方なしの思いあり、せめてもの善意なのか自己免罪なのかという感慨はどちらか明言しかねる次第にて候。

 少なくともかの国に危機感を感じさせ、表向きなれど対話へ導かせたのはたのは、明確にことを知らしむる思いある動きを成しえた人であり、それは単なる暴徒でもなく、まして権威者の名を連ねた文章ではないことは確かでありうる。

 さてそんな自由を謳歌するもう一つのカの国もその権利闘争の暗黒歴史があり、彼はそれらに起因した労働歌を素材に、古典から近代そして現代(ミニマル~即興)の音楽技法の尽くして音楽作品を作り上げる一連作品群を作り著明になる。

その作品の代表格不屈の民変奏曲は
政治闘争歌 "El pueblo unido jamas sera vencido" による36の変奏曲という実体をもつ一時間に及ぶ長大な曲ながら、主題がさせる懐かしさと親しみと・決して安易な民衆主義傾かない、ハードな技巧までのレンジを具有する内容を誇る。
日本での影響は、当曲を高橋悠治がレパートリにして、その会参加のあり方は、高橋悠治の率いる水牛楽団の端緒にもなる次第であり、さらに武満徹氏も作曲家と対談さらに、氏の企画したミュージックトディーにては、氏の音楽を数多く演奏するオーッペンス女史を招き、ノースアメリカン・バラードの本邦初演なども敢行されている。
 当アルバムには、そのノースアメリカンバラードの最終章の
第4曲「Winnsboro cotton mill blues(ウィンスボロ綿工場のブルース)」が収録されている、本来ならこれも全曲録音されるべきものであり、初演者のジェコブズと作曲者の録音以来なされていないのは遺憾な次第にて候。
(これではオッペンスの初演のFMエアチェックテープはまだ手放せない)
この曲は低音クラスター*に始まり、それの合間からけだるいブルースが現れ、陽気な音楽の成りになるが再びクラスタの雑音に引き戻されるという内容であり、なにか・・・wikiで確認できる歌詞の怒りと符合する、因みに二台にピアノ版がこれには存在しており、日本で演奏され、これもFMで放送されているが、その折には、来日した作曲家自身がオリジナルの歌を歌いその後に、演奏された次第である。

なお語弊ないがあくまでもプロレタリアだがこの作曲家は反体制ではなく、それにありがち興酔てき身振口ぶりは一切無い。この辺は武満氏の対談をご覧推奨、あくまでも目線は民衆と同じというところがあり・・・ノンセクトラジカルにも好感がもてる次第。
*紡績工場著と知る円海山思うに糸巻き機器のラインを示唆するかのような音響になっている。因みにこの譜面は所有しているが、このクラスター部分のお茶付けのノリを五線譜に落としたような状態を人に見せるとたいがい引く(笑)
追記:同刑務所服役囚からの手紙に曲付けした カミング・トゥゲザー Coming Togetherや ミニマル時代の初期代表作もナクソスで聞けるので推奨

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CDR90000-084 ジェフスキー:「フレッド」 - ポケット・シンフォニー/パニュルジュの羊/カミング・トゥゲザー(エイス・ブラックバード)
RZEWSKI: Fred - Music of Frederic Rzewski
URL: http://ml.naxos.jp/?a=CDR90000-084

、「パニュルジュの羊」付和雷同者達を意味する作品でであり、一つのテーマをずらす軌範の即興性のある階層属性での導入コンセプトが、芸大時代の久石譲のミニマルコンセプトなどの発端になったのでは思わせる。
ないNMLではジェフスキーがジュフスキーとなっており発音のこだわりか?毎度の中華クオリティー発動なのか子一時間問いただしたい。

さらに追記、ようつべに当該音盤の演奏者演奏映像がある、是非視聴推奨。
http://jp.youtube.com/watch?v=FJbROXEiwjY&feature=related

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by dr-enkaizan | 2008-04-29 11:26
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