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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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何を新年初聴きとしてみるか?

 さてプレートルの明確に違いがわかるニューイヤーに刺激をうけ、ここは一つフランス近代からロマン派の間のものが、無性に聞きたくなる次第で、さっそく思考をめぐらしてみる。

 なにかピアノと管弦楽ものをしかも、フォーレのバラードの路線で品位を保ちつつ、力強い表現をしめす、というような事で想起して、マスネーとその弟子のピエルネのピアノ協奏曲のアルバムがVOXにありそれが、NMLにも存在しており、それを新春の早起きにがてら聴き二度寝を敢行。
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CDX-5110 FRENCH PIANO CONCERTOS

 前者は第一楽章から九度の抜けるような爽やかな分散和音からとオケの対話、そして主部のスルルツアンドまで品位と豊穣の音色がちりばめられ、ラルゴの安息のコラールはまさに、その装飾段階にてフランスの高音重視のバスの軽妙さの美徳を一心に受け止めることが出来、一般的にフォーレの括りで語られる品位について、タイスで通俗にされているマスネーのそれ以外の作品まで拡げられることはなく、一般の聞き手は語らないあたりに、いかにフランス音楽をエスプリや人名で先入観や雰囲気で理解してきたことが解る次第にて候。
フィナーレは多少エキゾティクでありマスネーの異国趣味であり、弟子のドビュッシーのローマ大賞受賞作の「道楽息子」の参考になったのではというフォルムを多数含んでいる。
 そしてピエルネのそれも、丁度、友人にて同じ門下の同期ドビュッシー幻想曲と比べると幾分古めかしいビルトオーゾな楽曲の様相で、まるでサンサーンスや師匠の影響下にあるも、その力強さ才気そして時折でてくる旋法性あるメロディーラインはピエルネの個性の萌芽を垣間見る次第だが、後の作品の片鱗というより、非常に優等生的な出来栄えであり、その傷のないところが多少興奮を削がれるが・・・・今後多くのコンサートレパートリーなる聴き栄えは約束できる`次第にて候。


演奏はオケが多少荒いが、非常に健闘が伺われ未知よりの楽曲を斯様に聞かせること自体有り難い次第、

なお二枚目の内容も言及したいが本日はこれまで、さて・・・如何に。
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by dr-enkaizan | 2008-01-02 05:17 | クラシック
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