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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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グレツキを出されるとキラールを出したくなるかも・・・・・

レスピーギの合間に・・・・。
最近立て続けにグレツキの名前を聞かされる次第にて候。
最初はNHK FMでの現代の音楽での西村氏のポーランドの簡素主義の現代音楽潮流の講釈でそして、盟友ゆりかもめさんのトピックである。

 そして、前者の西村氏の番組ではキラールまで取り上げられおられ、いつぞやの武満氏の未来への遺産とおなじく、またしても先を越されてしまう次第にて・・・多少しょぼくれる次第でありなん。

当作曲家は、ポーランドの現代意音楽の面々で現役ではおそらく、歳が高齢な作曲家であり、同世代的にはグレツキと活躍がシンクロする、そして映画音楽も数多く手がけておりために彼の名前をググるとおなじみの映画の名前が多数出てくる次第でもある。

作風は簡素な反復と大まかなミニマム的音響の対比などはグレツキと類似的ながら、大きく性格を違えるのは、旋律的根底の要素とリズムにおける民族音楽的属性の高さと、細分された音の動きの多様、タブミュージック的なミニマル要素の不規則な切り取りや変移を多用しており、かなりの刺激的な様相を我々に提示することにて候。

そんなキラールを代表する一曲といえば、FMでも西村氏が取り上げていた
オラヴァであるのは誰もが異存はなきことと所見さるる。

曲は15人の弦楽による音楽であり。
 山岳地方のヨーロピアントラッドな短調のフレーズの反復と同フレーズの突然スイッチを切り変えたかのような不自然な移調の交代そして、レコードの針が飛んだかのような、あるいはCDのトラッキングエラーによる音飛びのような不規則な部分でのミニマムな部位での繰り返しになり、さらにフレーズが転旋したコーラスの裏目メロのようになり、そしてハーモナイズされ不規則なミニマムな繰り返しを再び始め、大きく律動的盛り上りが一段落すると、今度は低音弦のスタカートのリトミックなオスティナード伴奏に、ソロで下降する特徴的メロディーが歌われ、二度目にはメロディーは総奏に移行してオスティナートは細分化されて音塊的な推進的要素驀進して、次第に舞曲の節と合いの手、各種細分的動きの激しい律動ある飽和したかのような音塊が混在となり、狂おしいまでの盛り上がりの渦中と清楚なリトミックの間を交差して行き、さらに半音階的な動きが伴奏に現れ、 冒頭のフレーズと不規則に交代しながら頂点て、基本フレーズが引き伸ばされた浪々と歌われい楽員のかけ声で終る。

かなり個性的な当曲は人気もあり音盤も数ある模様であり。
円海山的には90年代の中ごろ録音で推奨。
Wojciech Kilar: Requiem Father Kolbe
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おそらくナクソスライヴラリーにも・・・・いろいろあるのでは・・ご拝聴ください
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by dr-enkaizan | 2007-03-09 00:36 | 現代音楽
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