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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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プリクラースナ(愉快&痛快)にて奇奇怪怪ロジェストベンスキーのプロコフィエフ交響曲全集+アルファー-2-

プリクラースナ(愉快&痛快)にて奇奇怪怪ロジェストベンスキーのプロコフィエフ交響曲全集+アルファー-2-「ゲルギーVS」 

プロコVSロジェストベンスキーネタにからんで・・・・。

さて某誌の年間行事にての交響曲部門にて、史上初のプロコフィエフ交響曲全集としてソビエトーロシアの後進指揮者のゲルギエフが、最近汚れ仕事が多いといわれるロンドンSoを指揮してのものが入賞した次第にて候。
 
 しかし選考対象が、この及第点は大幅に超えるが・・・ダントツさには届かない音盤に対してて、少なくほかにも資格はそれを上回ると認識する、「芸術内容の音盤」はあるのに関わらず?むしろ話題性と稀少価値そして、付加価値(*1)にて?これに決ったかのような、コメントが選考の批評家諸氏の記述がら伺えしれ(*2)、プロコフィエフのマーケティングが変わつつあるのは、歓迎されるも、クラ業界の音盤事情の衰退振りも如実に示す結果ともいえ、なんとも複雑な心境にもあいなりなんにて御座候。
(*1)交響曲第四番の二つの作品番号を与えられ原典(OP.47)と改訂版(OP.112)の双方を収録さらに発表ご追加され、最終的に現行では削除された交響曲第7番の終楽章の終止部が国内販売分のみ追加される媚び様である。しかし往年のフィリップスらしからぬホールトーンが無視されたデットな録音などそれ以前に解決されるべき事が多い

(*2)アンチではなくむしろ当方は多くの意味で(笑)信望者である選考でのU氏コメントの古典交響曲という自らの理解範囲でのプロコフィエフの批判を加えているあたりに、プロコフィエフの全貌をみていないか理解範疇から外れているのか、非常に正直で昨今の苦渋の選択振りが伺え知れる。個々に対して評論をさせるとどの程度の人間が付いていけるかは大いに疑問なコメント群ゆえにそれは重要な問題を嗅ぎ分けている感覚がむしろ好感な次第。円海山的は多くのネットでの評判どおり五番以後の作品番号の後期交響曲が非常に秀逸と認識せり。
なお四番の初期稿は実は、ルーセルのバッカスとアリアドネの第一組曲に相当する部分を意識したのではと思わせる箇所が多数存在するがそれはまたいずれ。


 全体的出来は本題のロジェベンが吟醸の辛口とすれば・・・・ゲルギーのそれは、丁寧な工程で作られた濁り酒のかのような?粗雑と神経質が共存する出来栄えであり、その粗雑さゆえ・・・万人には理解しやすい表情での劇的な表情を目論むかのような・・・音楽フレージング、それを達成線がための神経質に効果を重視せるアーキュレイトへの追求が主だっており、その点ではこの指揮者がやりたいことは、このロンドン交響楽団をもって達成された事がわかり、、非常に解りやすい一見すると血の通った「プロコフィエフ」として認めうるものとして全体が纏めらている次第である。

 
  斯様な点では?デジタル時代でのプロコフィエフのマーケティングの変貌の先陣をきったヤルヴィと同じく、この全集でのゲルギエフの演奏はソビエト時代の指揮者にはプロコフィエフの作品が当たり前に、音楽感覚形成に血となり肉となっていたことを伺え知れるほどに綿密な配慮がある次第ながらも、その解りやすさにはむしろ指揮者の表現意図が作品を侵食しているところも垣間見られるところは、入手し易い全集ゆえに、それ以前のプロコフィエフの冷徹な凄みと難解を否定するような方向へ多くの一般聴衆の趣向先導されかねない危惧される次第でその点では手放しでは喜べない複雑な心境にて候。


その点にてはロジェストベンスキーやラインズトルフにて交響曲を拝聴することを強く勧めたい次第なのはこのブログでの方針だが、ソビエトの伝統の成果として甘い果実として結実したかのような?万人へのプロコフィエフへの興味が今後とも広がることを期待。

 これらの問題点を顕著感ずるのは、代表的大作の交響曲第五番での運動感の違いが如実であろう次第にて候。


 正直ロジェベンの全集では一番出来が良くない何処となく落ち着きのないテンポに仕上がったのが、この五番であり、その充実はオーマンディーに、その剛直はラインズトルフに、その劇性はバーンスタインの新旧録音に及ばないが、決して意義なきものではなく、そのメリハリの利いた運動性のよさと、透明な音色間はほかには味わえない次第であり、意外にもその辺はゲルギエフの話題のそれでも当該箇所と著しき符合をしめし、さらに急進的に推し進めたか感がある。
 手短い理解を求むるなら第二・・・楽章の旋律が冒頭におけるクラリネットに始まる旋律が、幾つかの楽器に歌い継がれていく際に、幾分のリズムの変化が行われており、その点においては西側側の演奏が飽くまでも冒頭のクラリネッドフレージンに矯正してしまうに反して、流れるコンベア上の工程物のような勢いであり、その細分化されたリズムに強引にフレージングを進めている点にある。

 この内在する運動性においては初期ロジェストベンスキーの演奏の秀逸なる点でもあるが、弱点もある次第だが、ソビエト時代にソビエトの指揮者と演奏家でのみ理解しうる感覚での、ソビエト時代のプロコフィエフという貴重な感覚を体感する意義を知ることを求めたい演奏にて候。

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追記:12-23近日展開予定の康代さんシリーズの周辺キャラお披露目をかねて・・・・。

あらすじ・湘南にある某女学院聖歌隊副隊長(書記長)の康代さんは、かなりツンデレに聖歌隊の後輩達に毒気ついております・・・。
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by dr-enkaizan | 2006-12-23 18:42 | プロコフィエフ@交響曲
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