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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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招話in1999からの暑中お見舞い納涼大会

遅ればせながら暑中お見舞いを・皆様へ
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大好評の「ゲオルクさん」のお詫びにクラオの後輩「ゆりかもめ」嬢をメインに・・・・

 さて猫でも夏の音楽はいろいろ語られており、1999年の名論客で仕事の都合で猫に関われなくなったのが惜しまれた「モレシャン塾バケット君」への夏のおフランスやラテンのお勧めにたしてのRESでして、なんかおそまつ君のイヤミのような文章です(藁藁)
毎度です(原文を省略)
”スペイン物”とくりゃ
アルベニスの「イベリア」でしょう。
ここは一つアルボスの管弦楽抜粋編曲もよしピアノもよし・・・

シカゴ交響楽団 リスト ライナー(フリッツ) ワインベルガー ファリャ グラナドス アルベニス / BMG JAPAN
ISBN : B00005EG9D

あえて」一曲なら「サバタの聖体祭」
できるならアンセルメのバゾンなFgがある演奏でもライナーの引き締まったのでもよし
(ちなみにデュトワの録音がないのがこれは残念)
れいのバレンボエム87年の演奏でも二曲聴きました
なんか情念が入って「サバタの聖体祭」が、ハルマゲドンの喧騒のあとキリストが出現するようなものすごいことになってました。(これもエラートででてますね)

 とても異国情緒溢れる夏になるとあの曲のもつスペインのアラビアータな熱気に包まれてみたくなります、さしずめ六本木祭りの異国屋台の「ペンネ・アラビアータ」でしょうな・・・・
トゥリナも良いと思いますがなぜか暑苦しい所がこれについてはつらいのです・・・


それから”みょうちくりんな おフランス物”
夏の夕暮れのオネゲルの夏の牧歌もありますが最近別のスレットでその効用をうたったぼかりなので割愛・・・・
(当時は毎年98-99とこの曲のスレッドを立てた人間)
オネゲル:交響的運動「パシフィック2.3.1」(管弦楽曲集)
マルティノン(ジャン) フランス国立放送局管弦楽団 オネゲル モラーヌ(カミーユ) ピュイグ=ロジェ(アンリエット) / 東芝EMI
ISBN : B000E6G5L8
 

 すこしマイナーですが逝く夏を惜しんで夏から秋にそろそろ聴きたくなるのはムーレイの「牧神の横笛」と言うフルートと管弦楽の作品ですね・・・・とくに二曲めの「牧神と小鳥達」は宮崎アニメの一場面のような音楽が言い夏を惜しむ情緒にあふれもっきり屋のコバヤシチヨジならずとも「切ないスッ」の感情になります。
むかしゴールウエイ氏が録音したのを聞いて以来病み付きになりました。
ジェームズ・ゴールウェイの芸術 VOL.6 フランスの伝統
ゴールウェイ(ジェームズ) フォーレ オライリー(クリストファー) ゴールウェイ ムーケ モル(フィリップ) ゴベール ヴィドール ドビュッシー / BMG JAPAN
ISBN : B0000AZSRF
スコア選択:

Manuela
Cécile Chaminade Jean Françaix Jules Mouquet Jacques Ibert Philippe Auguin Manuela Wiesler / Bis
ISBN : B000027E8O
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にある隠れた秘曲

まあフランス人の古代旋法も使い方も千差万別ですね。
ケクランのジャングルブック連作もイイデスね・・・・真夏の最中にムシムシときけますね、でも日当で冒頭のジャングルの掟のホルンのユニゾンを聞くと干からびて死にそうになりますね・・・・できうるなら猿島の木陰に隠れるフランス積み煉瓦でもみて・・・

ジャングル・ブックの音楽
バーミリオン(イリス) ベルリン放送交響楽団 バータ(ヨーハン) ルーカス(ラルフ) ケックラン ジンマン(デイヴィッド) / BMG JAPAN
ISBN : B00005EGN3
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 それから四季としてかもしれませんが、やはしぬける青空の日はカントルーブのオベールニュの歌からバイレロでしょう、ヴォカリーズ&オーヴェルニュの歌
モッフォ(アンナ) アメリカ交響楽団 カントルーブ ストコフスキー(レオポルド) ヴィラ=ロボス ラフマニノフ ドゥベンスキー / BMG JAPAN
ISBN : B00005EGYE
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これにラフマニノフの「ヴォカリーズの声楽版」が入っており夏向け。

横須賀~三浦の畑から海とか朽ち果てた旧日本軍砲台とか風力発電の風車を望んで聞けば心ははるか喉ごしボルウイック・ヲータ(ローソンにて購入がミーハー)?でしょうに・・・・


それから初夏二立ち返ってショーソンの交響曲変ロですね
ショーソン:交響曲
ジョルダン(アルミン) ショーソン バーゼル交響楽団 / ワーナーミュージック・ジャパン
ISBN : B000095YM0


ヘミオラなリズムの下降音形フルートの連続パッセージははる観音崎のかかなたの海の光るとこでしょうか?
なんか三浦と横須賀が連続しますが当方決して京浜急行の回し者じゃありませんよ。


なお当方の音楽の根幹のドビュッシー「海」は秋頃のイメージもありますので・・・・あへて夏の聴きたい曲に入ってません、まあ波の戯れは、夏向きですとおもいますが、後半のハープとクロッケンの上下複合アルベジオのうえにフルートのフレーズはまさに「海だがや」とザッパならずもうなりますね。

それから夏には怪談つきものとおもいますが、フローラン・シュミットの「幽霊屋敷」と言う題名のついた管弦楽の為の練習曲とか、カプレの赤死病の仮面-弦楽とハープのための曲-などもみょうちくりんな おフランス物の名に恥じない曲どと思います、あれ(幽霊)の冒頭のバスクラの音色が寒いですね。
Georges Prêtre Conducts Debussy, Caplet & Schmitt
Francois LeRoux Jean-Philippe LaFont Andre Caplet Claude Debussy Florent Schmitt Georges Prêtre Fred / EMI
ISBN : B00000DOCH
ファンアデンジェ・ブリン補作のドビュツシーのアッシャー家の崩壊の初録音が含まれる、当音盤の企画は、エドガーポーつながりの楽曲でありアッシャー家で冒頭マデリンに歌われる歌詞がフローランシュミッドの曲をインスパイして、エドガーポーのテクストを器楽で表現したのがキャプレの曲という徹底振りの望ましい企画・・惜しむらくは演奏の質と録音の何れかが誠実な仕事をこなしているかが疑問だが、夏の洒落ナ恐怖の納涼には最適の一枚
ハープ室内楽曲集(3)
ラスキーヌ(リリー) ヴィア・ノヴァ四重奏団 ランスロ(ジャック) マリオン(アラン) ラヴェル イベール キャプレ ピエルネ / ワーナーミュージック・ジャパン
ISBN : B00005HHVX

追記:おかさんの20世紀ウラクラッシックにトピックと曲の詳細について言及あり。
因みにキャプレの「ミッシングリング」論は、嘗ての招き猫や井戸端でのドビュッシースレッドのの時に奇しき偶然で、同様の見解にいたり、さらにマニュエルやトウルミエールにドラージュあたりからメシアンへ至る系譜などが熱く語られた次第。
声とアンサンブルのためのフランス歌曲集■〔ラヴェル:溜息/ショーソン:終りなき歌/ドラージュ:「4つのヒンドゥーの歌」■他〕ベイカー(Ms)メロスEns.
ラヴェル ショーソン ドラージュ ジャネット・ベイカー バーナード・キーフェ メロスEns / ユニバーサルミュージック
ISBN : B00005MXLL

ためいき/フォン・オッター、フランス歌曲集
オッター(アンネ・ソフィー・フォン) フォシュベリ(ベンクト) ラヴェル ショーソン マルタン ドラージュ サン=サーンス プーランク / ユニバーサルクラシック
ISBN : B000084THE

ドラージュの「四つのインドの詩」はその典型的状態であり、ドビュッシーに影響され、ラヴェルに弟子入りして、師より急進的なリアルな異国趣味は、付価リズムやチョーキングするピッチカートの連打など、オッターのほうのライナーある中近東というより、ベンガル当りのインドの語法に酷似するあたりにそれが現れる。

その歌詞を含める当曲の、東洋ロマンとと仏教的幻想は、ある意味「熱帯夜向けの」納涼音楽として推奨追加セリ




そして、夏に覗きも欠かせませんね(おいおい)
セヴラックの「水浴びをする乙女達」でのきらきらスルピアノの音で、みっかって水をぶっ掛けられる体験も?できますので大変涼しい(本来はそんなストーリはついてませんよ)です。
フランス近代ピアノ音楽の精華
ドワイアン(ジャン) ドワイアン(シャン) ダンディ セビラーク ショーソン ロパルツ / ワーナーミュージック・ジャパン
ISBN : B00005HFEM


それから
ラヴェルの歌曲”シェラザード”に一票
あの魔法の笛のところの切ないフルートソロと後半のハープのハーモニックスにいたるアルペジオ奏法の音はフランス異国情緒ですね。
ラヴェル:歌曲集〈シェエラザード〉
オッター(アンネ・ソフィー・フォン) ブーレーズ(ピエール) ブーレーズ(ピエール) オッター(アンネ・ソフィー・フォン) クリーヴランド管弦楽団 ラヴェル / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00006HB8E
スコア選択:
ドビュツシーの噴水の自身による管弦楽編曲伴奏版も収録でこれも夏向けの納涼感に満ちる。



以上ドクター円海山@熊蔵
by dr-enkaizan | 2006-08-03 16:36 | クラシック
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