さてつかの間の再開に残念な事が一つあり
講談社の月間漫画雑誌「アフタヌーン」の11年越しの連載になる、名物な芦奈野ひとし氏の著作ヨコハマ買出し紀行が今月の掲載を持って突然最終回を迎えてしまった事にて候
(当ブログもその舞台のモデル黒崎の鼻付近を
つぶやき岩の弁慶の泣き所の秘密買出し紀行。 にてとりあげてもいる)
最終巻五月の下旬発売とのこと
現在は下記の13巻が最新巻である。
ヨコハマ買い出し紀行 13 (13)
芦奈野 ひとし / 講談社
ISBN : 4063211711
内容は
はてなの記事 参照すると
舞台は、文明がほぼ滅びた近(?)未来。のんびりとした時が流れ、のちに”夕凪の時代”と呼ばれる時代。とある片田舎(神奈川県・三浦半島近辺)の西の岬で、小さな喫茶店を経営する主人公ロボット、アルファと、彼女を取り巻く人々との、穏やかな穏やかな物語。
ともかく三浦半島育ちの作者見た三浦半島の風景への未来的妄想が素晴らしい形に昇華した背景に繰り広げられる緩やかな展開と考える余白の多い、表に出ないSF設定ありの物語は、前例なきオリジナリティー溢れる作品。
ネタばれしない程度に、結末は主人公である歳をとらないアンドロイドの主人公のアルファー達アルファ型ロボットが時にふれあい、時に生活を共にする人々や界隈の成長や流転をみまもったその後が描いており、(その後は詳細は描いていないことである程度示唆できる)その認知の課程は、丁度対をなすことになる第一回と同じヨコハマへの買出しを筋に解る次第。
ヨコハマ買い出し紀行 (14)
追記なお06年七月にこの作品と舞台観を同じくする小品「峠」が掲載される
そこでは、10年後が舞台で一人の少女が、もう存在が定かではない、カフェに向かい東国入りする内容である。
因みに07年に芦名野氏はアフタヌーンに新連載予定されている次第。
ちなみに過去に二期アニメになっておりDVDもありその第一期は傑作
手軽に世界観を知りたければ単行本数冊(1-4)を併せ持って見る事を推奨。
ヨコハマ買い出し紀行 1 (1)
ヨコハマ買い出し紀行 2 (2)
ヨコハマ買い出し紀行 3 (3)
ヨコハマ買い出し紀行 4 (4)
因みに円海山的にはケクランの「燃える茂み」などやパットメセニーの緩やかなナンバーが聞こえてきそうな作品であり、その連載終止は誠に残念。さて皆様はこの作品にどのような音楽を感じるのかご意見コメント及びTBで拝聴も希望したい今日この頃。
Le buisson ardent・Sur les flots lointains
Charles Koechlin Leif Segerstam Rheinland-Pfalz Philharmonic / Marco Polo
ISBN : B00000463B
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