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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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春祭クロニクル(1)末梢的とは思えないズレル銅鑼

さてゲルギエフのストラヴィン春の祭典が出たことなので、先に言及した「大地の踊り」の銅鑼の問題の件に少々触れる次第にて候。

かつてクラッシック招き猫での巷の評盤でのメディアとファンこぞって賞賛の雰囲気にを読まずに(笑)、春祭最強の聞き手「つーち」氏と共に指摘して大騒ぎになったもの、このやりとりは、どこぞの音楽サイトに「末梢的」の意を揶揄されているほど。

 しかしながら感性の基自信あり、たとえ譜面を知らずとも、その箇所を特定できなくとも、明らかに生理的な疑問を導き出せない感性にての評論に人は?どれだけの価値を見出せるのか?それは甚だ疑問。

 しかしながらこの演奏は末梢的観点からも問題とそれに変えがたい不滅の価値を具有するのは事実であり、春の祭典のセカンドチョイスとしては一粒ならぬ、一枚で二度おいしい。
ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》/スクリャービン:交響曲第4番 作品54《法悦の詩》
ゲルギエフ(ワレリー) ストラヴィンスキー キーロフ歌劇場管弦楽団 スクリャービン / ユニバーサルクラシック
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その当該箇所は一部の最後の「大地の踊り」

おおむねあのボルゲーノなタムタムのトレモロと上昇する音階の弦楽ホルン木管のグリッサンドが共にクレシェンドする冒頭をもつ、数ある春の祭典の聞き所の一つ。

 冒頭の、一見不規則な周期(5.3.1.2拍)での高音域に累積された和音によるアクセント要素Aと低音の全音音階的リズムペダルP Aに目打ちをされた五連音や三連音で降下使用とするアフリカ民族音楽のような旋律 そしてAの連続と対峙する要素としての、ホルンの三連音での四音のヘミオラと常に固定で現れれる音階上昇と銅鑼(タムタム)のクレシェンドのBの各要素の交代と複合がある激しい音楽であり、ブーレーズはここにラテンアメリカやアフリカの民増音楽と同等のエリクチュールを観察している。

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ゲルギエフのキーロフも最初は壮絶にはじまり、次のページになると
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上記譜例上三角に記述してなりで、タムタムがずれて行き
3-4では完全にタイミングを逃している次第になる。
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の最後1.5拍目前からはじまり
4ページのはじめそして最後のアクセントに遅れたタムタムの余韻がかぶさる。
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これは当初録音状況かとも言われたが明らかに1.5拍のズレであり、劇場の勢いを尊重した演奏家意向としてもあまりにきになり、このセッションにOKを出したフィリップスの編集の仕事の荒れだった可能性考察さるる。

当時のメディアの賞賛は?あのズレが要素Bと矛盾して認知しえないのが件の銅鑼の功罪なのだがそれでも、言及せずにいらるかは甚だ疑問。

さてゲルギエフの春祭は次回も・・・。
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by dr-enkaizan | 2005-06-02 03:09 | クラシック
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