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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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要謎解き・・・・ホルスト「惑星」(1)序

 さて少々日々「小さな旅」に出ている円海山ゆえブログは沈黙中にて候。
今宵は雨ゆえカメラ対策ゆえに撤退。

 さてチョイト手持ちの趣味の占星術ネタを、1914年の五月に作曲が開始されしホルストの惑星でと思いつつ準備せるときに、占星術的に「ある強烈な符号らしき物」を発見し、休み中な・・・謎が我を悩ますは必至の状態であることを、此処に報告セリ。


 どうもホルストが「占星術での性格や運勢のファクターでの惑星の暗示を表現」と称して、七つの長さの異なる七つの惑星の名を冠した楽曲にて、それらの曲内にて異様な管弦楽の巨大編成伴い、時に調性の対比強い交代や、音響セクションを「類例はあれど同例は無い」この作曲者独自の展開することの理由には、ホルストの旅行経験と周辺の作曲の影響(*)もあるが?「背理にある秩序」の存在がある可能性を示唆しえる要素があり、それも占星術上ではお馴染みの「秩序」でもある可能性が観察される、要検証と裏づけなところがある次第。

(*)ドビュツシーのノクチュルヌに前奏曲集第二集あたりとシェーンベルクの五つの管弦楽、そしてストラヴィンスキーの春の祭典とペトルーシュカなどが同時(1914-16)のイギリスの演目にあり親交も取りざたされている評論もあり。

 それは此処の事例の解明の準備できしだい、時を回と追って細部に当ブログへ報告すものにて候。
 先行想定できる「キーワード」は「12部屋に七つの要素」が「割り当」てられ、それらが「時間により各々律を持ち位置を変動」することにある。あくまでも「幼稚めいた帰結」なる「神秘」では終わらない「即興」により「音を紡いでいた」ものとも違う「明確な知識をともなう想像力による達観」での「脱西洋」とでも言える代物似て候。

 そしてさらに、ホルストの占星術の興味の根源において国内論客達はではあまり言及していないが、さらにその身内での「からヒンズーの文学や哲学から惑星や占星術に興味を移した転換点だったと言う」言説でさえ覆すような、初期のインド的な要素の延長上にこの占星術をと捕らえていたことが伺えることがある。

 1913年の休暇での友人にして劇作家そして、作曲者アーノルド・バックスの弟のクリフォード・バックスにより、当時流行の趣味の占星術を紹介説明され、その書斎にて幾つかのそのイギリスでの「ホロスコープ式占星術」の開祖の書物及び雑誌を借り受けたことに端を発する次第なのは、多くのレコードのライナーや国内のホルストの研究を行っているサイトでも周知の通り。

 しかしながらクリフォード・バックスからの教えがあったにせよ、西洋占星術をホルストが神秘の名目で傾倒すると考えるのは、短絡的であり、その点で多くの海外サイトではその後にそれらを補足するかのように、先のイギリスでの「ホロスコープ式占星術」の開祖である、「アラン・レオ(1860-1917)」の存在に言及しており、ホルストが生きた時代での「惑星」にいたる文化的位置づけを、それらからの影響の符号をほのめかしている次第である。

 円海山@熊蔵自体かつてTVの懸賞での(笑)承りし糸川氏の著書を切っ掛けに、ホロスコープ占星術を多少始めており、ホルストの占星術の趣味性自体どのようなものかを調べるにあたり、調べるうちに「円形ホロスコープ占星術の流布創始者」で「そちら方面で」お馴染みの人物の名前がつながり、驚嘆それが契機となって今日に至る次第。占星術自体はまあ・・・・その事例判断を「全部」信じたら「電波決定」のようないろいろあやふやな点がありうるが、当時あらゆる事象を天体の文様からその律を得んとしていた、擬似科学と天文学の境界が曖昧な時期を現す決まり事なることであることは必定な次第。

 前置きはさておきこのアラン・レオ(1860-1917)なる人物は、秘教占星術(esoteric astrology)なる分野において、神智学に東洋のヨガの概念と占星術を融合させることによりその秘儀性を組織体系化し、その要素を掛かりやすい造形的に判断できる、当時ではマイナーな手法の「円形ホロスコープ」を一般化し、普及しやすい状態にした上に、それらを定期雑誌上で「定期購読者に無料でホロスコープを作成しチャート診断を行う」サービスとして実践例を普及して言った、始祖的なメディア戦略展開でイギリスは、もとより今日に至る占星術のスタンダード形成した者である。

ここでの神智学のセオリーは「東洋の実践オカルティズム」の「ヨーガとの照応」
ヨハン・ギヒテル(17世紀)が先駆した試みである。
彼は7つのチャクラと7つの惑星の照応させることにより、占星術とヨーガ、両者の癒合とヘルメス哲学との調和すら図ろうとしていた。

 言っていることが「あっちの世界」に逝っちまっているので、ぶっちゃけ説明補足すると・・・・

要するにヨガの人体部位や性格を位置付ける「チャクラ」を、「ギリシャの神々」の惑星に与えられている性格付けに照合したと言うわけであり、これを全国で見れる季節を司る黄道上の十二星座の位置により吉事凶事判別を「らしく」目論んだというもの。

 多少クールな扱いなのは、多少これらの「疑似科学」を商業ベースにしたことで、占星術においては賛否が判れており、この人物が貧困な母子家庭に育ち、様々な職業を1898年まで転々とした後、(自動販売機を扱セールスマンなどもあり、同時期に独学が転じて知り合いになったF・W・レイシーという占星術師及び占星術師W・ゴーン・オールド(ゼフィリーアス)の勧めで趣味で入会していた神智学協会に入会したレオがレイシーと共に始めた上記雑誌が商業目的要素が強かったことであり。1894年にはレイシーが別の興味と称して雑誌編集から離れでおり、志の高い神智学とは無縁になったことが伺える次第である。これらによりアラン・レオは「神智学」を矢面に引きずり出したことになり、これにより後に述べるホルストに関係ある興味深い年号で起きたある弊害を引き起こすことになる。
 その山師めいたあやしさとは裏腹に、1898年には一人歩きするほどのビジネスになり、かなりの書物(30ぐらい)も売れそれらが多くの占星術研究者の礎にもなり、神智学の一分野だった占星術の今日での立場が逆転しており、現在では様々な雑誌にネットに星占いが紙面メディアを賑わすに至っている次第である。

 そして20世紀初頭には周知のジャンルとして、当時の安定した最新知識メディアである印刷物の流通にのり爆発的に大衆の興味を席巻する。 しかしながら、近代イギリスに残っていた、「魔女術禁止法」にそのアラン・レオの神智学をベースにしたメジャーな活動の成功(*)が抵触してしまい、二度の告発を受ける。

 しかしながら、近代イギリスに残っていた、「魔女術禁止法」にそのアラン・レオの神智学をベースにしたメジャーな活動の成功(*)が抵触してしまい、二度の告発を受ける。

 ホルストがこの当時の流行の新参の占星術に心を捉えられたのは、判りやすく論理的に体系化された体裁での、西洋占星術とギリシャ的な学問に符合されたヒンズーや梵語の延長での「ヨガ」的な発想ではないかということがこれにより想像するのは容易なことにて候。

(*)最初は異端の要素つよいコミュニティーを雑誌で形成したあたりで。その後1915年にサロンを作っているあたりで異端カルト扱いされたと想像される。

興味深きは、その、「二度の告発」年号での最初が1914であり、これは判決が無罪に終わる次第、それはなんとホルストが五月に作曲をはじめた年号であり、何かしら占星術が世相文化面での感心を寄せられており、それに触発もされた(無論前年の1913で知りえたこと)可能性も所見さるる。

 さらに次の告発はのが1917年であり、判決が有罪となってしまった。(アラン・レオの同年の死亡はこれが原因とも噂される)

なぜか?ホルストの惑星の完成の翌年である。このときホルストは非公開の試演を行い正規初演には後四年を余儀なくされたのは、編成の巨大さが第一ながらも?この辺の世相背景が要因したのではとも各位の研究を期待してみたい次第でもあるものにて候。

 さて当方思うにの話・・・・この惑星の音楽から天体の運動と事象の事柄が法則性に基いているという、擬似的な音のモデリングとしての「提示」としてその構成と書法の一部を捕らえると、その表出の派手で独自に満ちているが、内容が希薄とも悪口を叩かれる当曲が実は、深いアナグラムに満ちているものであり、無理やり「対峙」「推移」「解決」という概念で楽曲を解説聞く必要はさらさら無いこと思う今日この頃。我々はそのモデリングを表意せんとする音の創意と暗号に、感じ入り思いを巡らすことこそ曲の本意やも?無論楽曲の構成と細部にもどうも?音楽論理外の「軌範」が導入されているようであり。その背理を推理解明するのは研究者の今後の課題にて候。

我 続行セリ


最後に「惑星」のアナグラムは七つの惑星の楽曲の調性の変遷の運行が肝であり、12調性を12部屋に例える当てはめると?少々いい加減な掌握ながらも第一室に火星・木星・土星・天王星各々が曲中で様々な軌跡で部屋を移し、
第五と11室を短いサイクルで水星が往復
第10と12室を金星が運動するもの也。
さらに海王星が第9と第2室を曖昧に時に重なりつつ動く。


それらの基と今の各々の惑星位置の角度
五度円もしく半音円での角度は合は?

すでに見えてはいるが・・・・我 多くのしたり顔の分析の方々へ 謎をかけておきなん

実はドビュッシーの月の明かりが降り注ぐテラスにまで話題波及セルがそれはまたの機会に。


 各位の地道な分析こそ賞賛価して敬意すべきながら、その霊感と推理には大胆さと批判を我欲する也や

 さて音盤はボールドのニューフィルの録音がミステリアスながらも入手困難。
此処は一つジョンウイリアムス指揮するボストンポップスでの指揮者の出世曲の礎になった当曲の敬意すら感じる、意外なほどの真面目な演奏で・・・。
ホルスト:組曲「惑星」 ボールト/NPO
ホルスト エードリアン・ボールト ニュー・フィルハーモニアo. アンブロジアン・シンガーズ / 東芝EMI

ホルスト:惑星
ウィリアムズ(ジョン) ホルスト タングルウッド祝祭女声合唱団 ボストン・ポップス・オーケストラ / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00005FFPH

そして現代の謎が似合うと言えばサイモン・ラトル
ホルスト:惑星
ラトル(サイモン) フィルハーモニア管弦楽団 ホルスト / 東芝EMI
ISBN : B000228W6A


うーんさすが「メイベル」ちゃんの国だなぁ・・・・エルガー「エグニマ」よろしく謎解きが似合う・・・・よし「解けない謎は無い」てっいうと「少佐声」なミスレモンから「謎は山済み」と声が・・・・

こればかりは「私のゴースト」が囁く次第・・・・。
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by dr-enkaizan | 2005-05-02 03:07 | クラシック
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