Ravel, Debussy, Roussel, Ropartz / Melos
Claude Debussy Maurice Ravel Joseph Guy Ropartz Albert Roussel Melos Ensemble of London Osian Ellis / London
ISBN : B0000042FZ
少々インターミッションネタで。
昨今・・ネット界隈でフランス音楽の狭間の人々に脚光が浴びつつあるような気配致す次第。
先に続行中のピエルネそしてロバルツなどのにも話題が暫し見られ、当円海山での聖ニコラスなどで扱てもいるは周知の通り。
さて、今宵は「シダリーズ後編」の前に、そのロバルツが弦楽四(三)重奏とハープそしてフリュートのために1928年に作成した前奏曲・Marine・ Chansonを含むメロス アンサンブルのデッカの録音にての、音盤にての?この季節向きな音楽にてお茶を濁してみたい所存
曲目はラヴェルの序奏とアレグロドビュッシーのフリュート・ハープ・ヴィオラのためのソナタという名作に、ルーセルのセレナードにロバルツの上記の曲が含まれる。
いずれも弦楽の背景にハープとフリュートが様々なる華やかな音彩を繰り広げる、心地よさを堪能せしむるもの。
周知なる二曲はもとよりルーセルの奇妙な律動と東洋的瞑想ある停滞を包括する各楽章は、時に雅楽的な引き伸ばしやグリッサンドなどの器楽的な挑戦的書法もありながらも、充実した筆跡でさし示され、桜散るあたりの怪しき艶やさと一脈通じ感じ入る音楽であり、ドビュッシーの三重奏ソナタの音響体新たなる側面であり、その路線で酔いしれたい人には新鮮な局面と提供する次第。
さらにロバルツの音楽は、弦楽でメリマス調の低音弦からフリュートがアルカイックな旋律を奏でる前奏曲はドビュツシーの弦楽四重奏曲がビリティス寄りになった音楽世界であり、その歌心あるフランス独自の変則ドリア的な旋法な旋律はすこし切ない。マリネはフリュートの浮遊するようなリディア風の旋律がハープと弦楽の背景で飛翔してヴァイオリンとヴィオラと対話する、取って置きの自分の気にって遠景を眺めるか思い浮かべて聞くこと推奨。最後のシャンソンは若干律動的であるがここでもアルカイックな旋律の支配は強い、ここでもドビュッシーの小組曲に近くより感傷的な世界が展開し、ふと静まり何処へ消え去るような突然の終止で曲を終える。
デッカの乾いた室内楽の録音も心地よく響く・・密林在庫はやや不安だが・・・店頭を探せはまだ発見可能・・拝聴推奨也