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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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没後20周年オーマンディー記念-外伝「考えるな、感じるんだ!!」(6)ウォルトン『ベルシャザールの饗宴』

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Walton
Belshazzar's Feast
Cassel(Bar) Rutgers Univ.Chor.
Concerto for Vn. VI  Francescatti
サロネンのヒンデミットと言い、ヨーロッパのソニーは、リーリスの毛色が少しアメリカや国内と異なる次第であり、昨今「密林」対策での「塔」や「犬」の廉価のワゴンをあさると、様々なものがお買い得価格で出てくるの始末に終えない。
 そんな中オーマンディとしては結構珍しいウォルトンの大作オラトリオ『ベルシャザールの饗宴』もこの廉価にてコストラネッツやセルの名演奏に隠れひっそりとリリースし、此処に報告する次第。
 サックスを含むオーケストラ、ピアノに2つのコーラスとバリトンソロによって構成される当曲のテクストは、旧約聖書にあるバビロンの崩壊の過程である。音楽は最初トロンボーント男声合唱で始まり重い音楽でバビロンに捕囚されしヘブライ人たち、幾分顛末がそして音楽はリトミックになり、ジャズ風のアクセントで少し行進曲風もなり、ヘブライ人の眼前にて、ベルシャザール王と異教徒たちが絢爛豪華な宴を催し、ときに音楽は偽りの万の神々を讃える狂乱の場面は、具体的に鉄の神なら金属打楽器が鳴らされ、木の神なら木質と打楽器というような具体的活な表現がなされ、次第に、暴力的な身振りを持って、極彩色の絵巻のような華やかさと重厚さへ発展。

 オーマンディーの演奏の合唱とフレージングが流麗な管弦楽フレンド素晴らしく、背景に良く左右に広がったUniv.Chor.の合唱も過不足なく広がり、件の宴の始まりのトラペットのファンファーレ(ストラヴィンスキーのオイディプスの影響が強いような)からバリトンの「神を讃える」朗唱に合唱のコラールの背景に、広がりを持ってやや上品に咆哮するオケの優雅さは当団ならではさらに、ジャズう風なシャッフルする、リズムのレジョロな感覚も忘れていない。そして最後の16分音符の同音連奏応酬はさすがに技術の裏づけありか?凄まじい。
 多少やがて「空中に現れた神の手が王の死を予告し王国が崩壊し」のくだりの劇的な不協和音によるウォルトン独自の器楽と合唱のショックインパクトの合間にも、絶えず弦楽は美しく、ただしオルガンお低音より管弦楽の衝撃にバランスが置かれ、管弦楽主導なのはフィラデルフィアの自負心か?さて 囚われの身にあった民は解放され、ウォルトンならではのアクセントがつけたれ三拍子に始まる、歓喜に満ちた「アレルヤ」の大合唱へ。
面白いのはアレルヤに至る前の盛り上がりで現れる二群に分けられたトラペットの掛け合いが左右に振り分けられるのが明確に聞こえ,音楽の躍動の骨子になっているあたり金管の技量の確かな事をさいど確認できる次第。

 ともかく・・・・これは国内での世評はデンで聞かないが?聞けば瞬く間に魅了されし音盤であることは確かにて候。録音は1961年ながら音質良好
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by dr-enkaizan | 2005-03-29 04:01 | 解説のない音盤紹介
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