ソニーからDGに移籍まもないサロネン氏のソニーに残した忘れ形見のようなヒンデミットの管弦楽曲集が発売になっていたのを
+ Anja-Linna +の姫様の
記事より発見。

さっそく
店舗陳列の報をうけ音盤店にて捕獲成功した次第。
不思議なことに新譜棚にはなくヒンデミット棚に一点という品薄状態。
「何か間違っていないか」という思いをおして購入せり。
ジャケの内側はタイタニックしていて一寸恥ずかしい・・・ソニーの狙いは一体?。

内容は
ウェーバーの主題による交響的変容(Symphonische Metamorphosen uber Themen von Weber)(944初演)
ピアノと弦楽のための主題と変奏「4つの気質(Die vier Temperamente - Thema mit vier Variationen)」(1944)
交響曲「画家マティス」(Symphonie "Mathis der Maler")(1934)
四つの気質のピアノはエマニュエルアックスが担当
録音は1999-2000になされる。
昨今のオーマンディのヒンデミッドレビューもあり重複する「交響的変容」と「マティス」に関心が集中するが・・・・・「四つの気質」の「硬い遊び」を楽しみを忘れることなく克明に繊細に迫った内容に一番の感銘を受けた次第。プロコフィエフの第二ピアノ協奏曲や第五ピアノ協奏曲が好きなら(-*^_^*-)なところをさりげなくスポットを与えているところもあり。ところてんのつもりで食べたら「葛きり」だったような気持ちになる甘さのような瞬間を感じ入れる次第。
さてウェーバーの主題による交響的変容は、パートの引き扱いが絶妙であり、第一楽章の重厚な喜遊な音楽の厚塗りの輪郭線がよりシャープになり、丁度かつてDOSのPCの狭い解像度から、WinやMACの高解像度画面を見たときの感慨を感ずること著しい物。
さらに交響曲「画家マティス」の音響から「天上の奏楽」。「宗教的法悦」に代表さるる、形而上的な存在想起(*)をアプローチしたとも考えられる、瞬間の表出は、現代作曲の観点でのサロネン氏の共感を得て、音色効果の位置づけを明確に知れ得ることが出来る。
(*)ちなみにてつわんこ氏の
ブログの記事がその辺での参考資料を展開中
第一楽楽章の倍音を想起させられる、低音から高音域密集する和音の背景からピタゴラスの倍音から得られる調和の長調系のリディア音階(*)が導き出されるあたりで、天使により演奏される天上の調和する音楽は、その音そのものを根底から追うような、慎重なアプローチは、概念と実態の整合を目論むヒンデミットの本気作曲を読み取る面白さを倍加して余りある価値を感ずる次第・・・。

(*)f-g-a-b-c-d-eの旋法でありドレミの言えばファが#あがったもの、調和的で多少浮遊感がある旋律ができる。
意外なことに、インプロビゼーションスムースジャズなどでは結構ベーシックな手法
しかしソニー録音から数年放置するとは・・・・・・(怒)