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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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スウェーデンの管弦楽曲集vol2にみるナクソスの本気具合

スウェーデンの管弦楽曲集vol2
ペッテル・スンドクヴィスト指揮スウェーデン室内管弦楽団/サラ・リンドルフ(fl)/サラ・トロベック(vn)/ヨハンナ・ペアション(va)
Naxos 8.553715 1995年録音
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ラーション(Lars-Erik Larsson:1908-1986)
抒情的幻想曲, Op54
フルメリ(Gunnar de Frumerie:1908-1987)
フルートと弦楽のための田園組曲 Op13B
ブルムダール(Karl-Birger Blomdahl:1916-1968)
「眠れぬ夜」からアダージョ
ラーション
弦楽のための小セレナード, Op12
アッテルベリ(Kurt Atterberg:1887-1974)
組曲第3番, Op19(ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽のための)
ラーション
弦楽のためのアダージョ, Op48
ラングストレム(Ture Rangstrom 1884-1947)
弦楽のためのディベルティメント・エルネジコ

なぜか正月の寒い静かな夜に絶対聞きたくなるオブニバス物

 前回「ヤブロンスキー伊福部」で問題提起した「ナクソスのお国物シリーズ」なのだが・・・・・オブニバスはなぜか壷を心得ているものが多く、この会社のやる気の方向性がどこへ向いているのか思案にあぐねるものにて候。

この北欧の静かな音楽集は主に近代から現代の、新古典主義からネオロマン的な楽曲を集めており圧巻はラーションの小品の音楽が幅広い作風を網羅して、まとめて聞けることで御座ろうか?・・・・。

 冒頭の1967年の抒情的幻想曲, Op54 はジャニコロの松のような弦楽のレスピーギ風の累積和音展開形のような幅広い和音の伴奏のたゆたいに、ホルンの古代旋法的な特性音の浮遊感ある旋律が揺ったりと歌われることから始まる美しい幻想曲であり。

ニーストレムの「シンフォニアデルマーレ」の中間やイギリスのモーランの「ロンリーヲォーター」などと毛色が似ているところもあり、その手の心象風景をさまようような音楽が好きな方々にお勧めな秘曲

 そしてこの作曲家の本来の作風の「弦楽のための小セレナード, Op12」は適度の近代語法と新古典主義の軽妙に、多少の息の長い刹那ある旋律にも事欠かない機知にあふれた音楽であり。

 なまじ影響力の強い作曲家のいないスウェーデンの音楽界の自由な創作風潮を感じる風通しのよい音楽との出会いお約束する次第。

さてカップリングの作品達のアッテルヴェリ フルメリ ブルムダール ラングストロームとそれらの世界観を壊すことの無く、皆様是非一度は北欧のうたかたの幻想へのいざないをどうぞご堪能あれ。


      ___  
     く/',二二ヽ> 
     |l |ノノイハ)) <冬にカキ氷を食うようなものと
      |l |リ゚ ー゚ノl|   思わず聞きやがるですぅ!
     ノl_|(l_介」).|
    ≦ノ`ヽノヘ≧ 
.   ミく二二二〉ミ 
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by dr-enkaizan | 2005-01-02 05:01 | 解説のない音盤紹介
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