カンタベリー派のロックといえば長らく、ロッターズ・クラブ のハットフィールド・アンド・ザ・ノース~Hatfield And The North~一辺倒の好みの円海山なれど・・・・このたび休日のNHKの策略にて、再びソフトマシーンに目覚めた次第にてござ候。
そもそも中古レコード点にてガンガンかかっていて印象が悪く、そのジャズにしては旋律の熟成がなく、フレーズが一本気なところ青臭く、ロックにしては、奔放で硬質なところはあるが、実験的要素とフォルムはザッパ(*)には劣るあたりがあり。
(*)ホットラッツやグランワズーあたりの
要するに変拍子にミニマムSUS4多様の音組織の金管やサックスのメロディにスイングしないジャズを法外なキツイさと長さで時間をつめていく、そんなとり止めもない放流される音に戸惑い、それが中古店でのクラッシック音盤を探す身の上で大音響でながされていたゆえのいたたまれない故だったのやも?
ともかく適切な場所と音量できく「ソフトマシン」・・・
「4」・・まあ触感としてはヒンデミットのフリージャズ版な立場(を想起していたらな。んとこのバンドはヒンデミットのオルガンソナタなどを?ジャズ化していたというから驚き)の所存。ともかく・・・良い
ヨーロッパ前衛のシュトックハウゼンにノーノあたりも眼中にある博識の、イギリスのカンタベリーのインテリなロック小僧が、親世代のフリージャズを周知の脈絡なしに、手探りで真似をする渋いセッションはプログレッシヴ・ロックのヒロイズムとも違い、フリージャズが到達しない未知の音楽世界、まことに心地より苦き倦怠にてござ候。