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六国峠@ドクター円海山の音楽診療室-無用な営みの、えも言われぬ、この上なき喜び

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つまり最初から…… あまんきみこはすべてを預言していたんだよ!!!」

 山林の環境破壊による熊の市街地への乱入、熊による作物や人およびその資産への危害、それは、排除せんとする人と熊の果てしなき戦いへ発展する・・・・・・

「…今の日本は完全に"安全神話"というものが崩れてしまった。」

 人類はまったく未踏の破滅の領域へ踏み込もうそしているのか?

「おれたちは……何もかも…… 何もかも遅すぎたんだ………」

熊の襲来!!!

もう熊たちの人類社会への潜入はすでにはじまっているんだ。

だがそれは・・・・・すべてこの一冊の書物に・・・
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なんだって!!!
ということで

あまんきみこ著 短編童話集『車のいろは空のいろ』(1968年3月、ポプラ社)の

【くま紳士の身の上話】

 この童話はそもそも著名なのは、当童話集「白いぼうし」が小学校の国語教科書に採用されていることで知られているという位置づけ似て候

 作者のあまんきみこ女史は931年、旧満州撫順市生まれ。日本女子大学児童学科の通信教育部にて。與田準一の紹介する同人誌「びわの実学校」を知り、作品を発表、その連作を1968年にまとめたのが当作品。

 空色のフツーのタクシー運転手、「松井さん」が乗せた奇妙な客たちによって導かれる、アメージングストーリー。

 その客は、その日だけ戦災で失った家族と出会える時間がある角道に、タクシーを走らせる母だったり、魚たちに釣られた仲間を強制奪還されるつり客だったり、山猫、つかまったモンシロチョウの化身の少女だっり、時に化け狐を乗せて行きがかりで狐の人間化けコンクールに参加させられてしまう話と多彩である。

 これらのファンタージーにでてくる、本来の住処を追われた、もしくは捕らえられ、人間世界にひっそり住む動物たちのすがたは、満州から強制的に帰還した作者の心情のメタファーという頭の片隅が自虐史オルグしているダークな解釈をする人々もいるが?

当方は「素直にたのしめよ!!ですよ童話なんだからさぁ」とい言いたい。

そして当エピソード「くま紳士の身の上話」は運転手松井さんが初登場するこの童話の最初に投稿された話でもある。

 その後に女史の恩師與田氏は、松井さんのタクシーにいろんなお客さんを乗せることが出来ると示唆して、この連作が生まれる。「與田先生GJ!!」

 とある日松井さんの乗せた客の忘物の財布の中に名刺があり、「熊谷株式会社 熊野熊吉」と書いてあり、そこへ届けにゆくとその紳士は、自分が熊であることを告白、実は話し相手がほしいゆえに財布を落としたことまでカミング、そして今は亡きふるさとのこたたん山への郷愁をといった話。

 私はこれを読んだ時この話には人類に対する恐るべき計画が記されているかもしれない

これを呼んだ世代が今メルヘンの文脈で蒙昧な「熊保護」を模索せんとしているのではないか!!

そうか?
歴史の節目において情報操作は必ず行われているだと叫びたい!!

なわけはないが・・・・・このご時勢には意味深い温故知新ぜひさいどお読みくださいまし。

追伸:1977年ごろの谷山浩子のキャニオンデの最初のアルバム「猫の森へ帰れない
のB面には当作品から抜粋したエピソードによる組曲仕立てになっていて、非常に優れた音楽を堪能せしむること語約束にて候。

中古で見かけたら絶対買いやがれです な音盤にて御座候




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7.すずかけ通り三丁目
8.おさかなはあみの中
9.山猫おことわり
10.くま紳士の身の上話
11.本日は雪天なり


「ヒロシデス・・・・・・101人コンサートにいきました!!」

自虐ネタ芸人ヒロシさんのネタでも十分いける・・・・・。
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by dr-enkaizan | 2004-11-10 02:47 | 書籍@童話
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